中学校3年生に薦めたい本100冊vol.8 11月
いにしえへの旅~初めての古典 古典は難しいです。高校の古文の時間は難儀しました。でも古典には実は魅力あふれる世界がしっかりと存在しているのです。これを味わわないのはもったいない。子どもたちにもぜひ薦めたい。角川ソフィア文...
いにしえへの旅~初めての古典 古典は難しいです。高校の古文の時間は難儀しました。でも古典には実は魅力あふれる世界がしっかりと存在しているのです。これを味わわないのはもったいない。子どもたちにもぜひ薦めたい。角川ソフィア文...
本作品を一段高いところから俯瞰したとき 「蜻蛉日記」(右大将道綱母/角川書店編) 角川ソフィア文庫 かくありし時過ぎて、世の中に、いとものはかなく、とにもかくにもつかで、世に経る人ありけり。容貌とても、人にも似ず、心魂も...
芥川が用いたものだけにとどまらず、すべて面白さ抜群 「今昔物語集」(角川書店編) 角川ソフィア文庫 昨日、芥川龍之介の「藪の中」について 掲載しました。 芥川はビアスの「月明かりの道」から 作品構成上の手掛かりを得て ...
現代にも通じるありがたい言葉が満載です 「徒然草」(吉田兼好/角川書店編) 角川ソフィア文庫 高校生の頃、 古文の時間が退屈でした。 私は理系クラスでしたが、 決して文系教科をおろそかに していたつもりはありません。 ...
紫式部とワーグナーの共通点 「源氏物語」(紫式部/角川書店編) 角川ソフィア文庫 どの帝のころだったか、女御や更衣と呼ばれる何人もの妃が仕えていた、その中に、女御より下位の更衣だが、帝の寵愛を独り占めしている妃がいた。自...
敗者にこそ限りない慈愛のまなざしが注がれている 「平家物語」(角川書店編) 角川ソフィア文庫 中学生の頃、 平家物語が大好きでした。 合戦ものを読むのが 好きだったのです。 子ども向けに書き直された本 (今となってはそ...
平安時代の超人気ブロガー・清少納言 「枕草子」(清少納言・角川書店編) 角川文庫 「竹取物語」は面白い。 「源氏物語」も面白い。 「奥のほそ道」も面白かった。 でも、 本書「枕草子」は面白いと 思えない時期がありました...
ここからさらに、私も学びなおしたい 「古事記」(角川書店編) 角川ソフィア文庫 「宇宙の中心の浮遊がおさまり、 凝固してきたものの、 まだ生命の兆しや物体の形が はっきりとは見えません。 何と名づけたらよいのか...
芭蕉は決して閑人ではありません。 「おくのほそ道」 (松尾芭蕉/角川書店編)角川文庫 「古池や蛙飛びこむ水の音」。 古い池に 蛙が飛び込む音が聞こえてきた、 という単純な情景を さも新発見のように句に詠むなんて、 よほど...
「源氏物語」と決定的に違うのは作者の目線 「とりかへばや物語」 (鈴木裕子編)角川ソフィア文庫 前回取り上げた「とりかへばや物語」、 「源氏物語」成立後の 平安末期に書かれただけあって、 「源氏物語」と同じ匂いがします...